URBAN RENEWAL PROJECT                    2006.6 更新

事 例 紹 介

北海道網走市4・2地区優良建築物等整備事業
―優良建築物等整備事業―


中心市街地の定住人口の増加
「歩いて暮らせるまちづくり」
「まちなか居住の推進」
 

■ 地区概要
本地区は、網走市の中心市街地に位置し、古くから商業活動が営まれてきましたが、平成8年に核店舗である大規模小売店舗が閉鎖されて以降、空き店舗状態として建物の老朽化が著しい状況にありました。
 このような老朽化した空き店舗の存在は、街のイメージを悪化させるとともに、街並みの分断による歩行者交通量の減少など、中心市街地活性化への大きな阻害要因となり、老朽化店舗の除却と新たな建築物への更新が求められていました。
 一方、網走市の中心市街地活性化基本計画においては、「歩いて暮らせるまちづくり」を念頭に「まちなか居住の推進」を整備方針の柱の一つに設定され、中心市街地の定住人口の増加を図るための事業として、当該事業が位置づけられました。


■ 事業の特色
本事業は、協同組合日専連網走が施行主体となり、高齢者世帯の居住の安定を図るための住宅を供給するとともに、高齢者支援施設としてデイサービス施設を併設するなど、高齢者に配慮した良好な市街地住宅の供給を行い、中心市街地の活性化に寄与することを目指しています。
 事業手法は、協同組合日専連網走が空き店舗と土地を取得し、優良建築物等整備事業により施設を整備し賃貸経営を行います。
住宅については高齢者向け優良賃貸住宅制度を活用し20年間公共の家賃減額補助を受けその分家賃を安くします。デイサービス施設は地元の福祉法人へ賃貸します。

[建物概要]
○ 所 在 地:北海道網走市南4条西2丁目
○ 敷地面積:  606.06 u
○ 建築面積:  327.76 u
○ 延床面積:1,690.05 u
○ 構造  :鉄筋コンクリート造
○ 階数  :地上6階
○ 主要用途:共同住宅(高齢者向け住宅)
       デイサービスセンター
○ 総事業費:約3億8千万円


[事業関係者]
●再開発コーディネーター   株式会社アーレックス
●設計・監理         株式会社INA新建築研究所

[事業の経緯]
・平成15年 1月:優良建築物等整備事業要望
・平成15年 9月:道優賃(高優賃事業)応募
・平成16年 4月
     〜9月:基本設計、資金計画

・平成16年 8月
     〜9月:実施設計

・平成16年 9月:高優賃住宅供給計画認定
・平成16年 9月
    〜10月:建物解体工事

・平成16年10月:施設建築物工事着手
・平成17年 9月:竣工


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