URBAN RENEWAL PROJECT                    2005.2.10 更新

事 例 紹 介

北海道石狩市旧役場周辺地区

―第一種市街地再開発事業・組合施行―


サケの町 石狩市
本町地区の「顔」の誕生を目指して。


       第1地区(南西面)                 第1地区(北東面)

        第1地区(北面)
  
                      第2地区建物外観

 

[地区の現況]
本地区は、石狩市の北西部石狩川河口付近左岸本町地区の中心部に位置しており、北西側は本町中央通り(道道小樽石狩線:幅員22m)に隣接している。
さらに南西側は市道1丁目線(幅員14.54m)に面しており、中通りには市道2丁目線(幅員15.23m)がある。
石狩発祥の地である本町地区南西部に位置して、旧役場庁舎を中心とした旧石狩本町市街地の基点となっている。土地利用の状況を見てみると低層木造建築がほとんどの居住区と道道沿いに形成された商店街であるが、店舗・飲食店・倉庫が点在し連続性と魅力に欠けている。
交通の現況を見ると本地区の基幹的街路は国道231号から分岐した道道小樽・石狩線であり、
石狩市の中心部や各地区へのアクセスは比較的容易な地区である。
また、石狩湾(石狩浜海水浴場)と石狩川に挟まれた本町地区は観光資源には非常に恵まれ、近年「番屋の湯」「番屋の宿」等に代表される広域的な観光ポテンシャルが高まってきている。

[事業の目的]
本地区は、石狩市の北西部、石狩川河口付近左岸本町地区の中心部に位置しており、周辺は豊か
な自然と歴史資源を有する石狩市発祥の地として長い間石狩の発展に寄与してきた地域である。
しかしながら、都市基盤施設整備の遅れ、役場庁舎の移転に伴い市民活動の求心力の低下、地区
人口が減少したことや旧役場庁舎も含め老朽化した建物が大半を占める上、住居・公共・業務・商業等の混在などの問題から近年急激に交流拠点としての位置付けが薄れてきている。
  本事業は、この地区が平成10年度に策定された「本町地区市街地総合再生基本計画」の中において、タウンコアに位置付けられていることを受け、公的機能の集約・近隣商業機能の先導的再編・住宅機能導入や石狩湾から石狩川を結ぶ一体的な環境形成を目指し、再開発事業の手法により、先行している街路事業との調整を取りながら整備を図ることを目的とする。

[施設計画]
石狩市営住宅・市民サロン・小売店舗・旅館・事務所・住宅等を配置する。

[事業概要]
事業名   石狩市:旧役場周辺地区第一種市街地再開発事業
施行者   旧役場周辺地区市街地再開発組合
施行地区  石狩市親船町106他
用途地域  商業地域・第1種住居専用地域  準防火地域
地区計画  本町中央地区地区計画(H14.7.24告示)
基準建蔽率 最高 60%(第1地区)、80%(第2地区)
基準容積率 最高200%、最低80%
地区面積  0.7ha
敷地面積  (公簿)4,906.98u
      第1地区3,907.73u、第2地区2,999.25u

用途・建築面積 第1地区:公営住宅・市民サロン・店舗
             885.05u

        第2地区:旅館・店舗・事務所・住宅
             539.61u

建蔽率     第1地区 22.6% 
        第2地区 55.0%

延床面積    第1地区 3,091.43u 
        第2地区 1,095.44u

容積率     第1地区 99.9% 
        第2地区 109.6%

構造等     鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造:第1地区)
        第1地区 地上4階 第2地区 地上3階
駐車場     公営住宅用 25台、来客用21台
公営住宅戸数  27戸
道路拡幅    14.54m幅→22m幅(道道小樽・石狩線)
総事業費    約9.23億円

[事業関係者]
●行政関係       国土交通省住宅局市街地建築課
            北海道建設部建築指導課
            石狩市建設部地域振興担当
●再開発コンサルタント 株式会社アーレックス
●設計・監理      INA・HOTLS共同企業体
            (鰍hNA新建築研究所札幌支店・潟zルス)
●審査委員       村松博康・上原正道・長谷川宏之
●不動産鑑定他     竃k海道鑑定
            西山司法書士事務所
            山本土地家屋調査士事務所
            潟Vン技術コンサル
            酒井税理士事務所
●建築工事       榎本・田端本堂・三津橋特定共同企業体
●支援金融機関     札幌信用金庫石狩支店

[事業の経緯]
平成 7年 3月 市街地総合再生基本計画作成
平成10年 9月 再開発準備会設立
平成11年 2月 再開発基本計画・推進計画作成
平成14年    高度利用地区、市街地再開発事業の都市計画決定
     10月 組合設立認可申請
     11月 組合設立認可公告
平成15年 1月 権利変換手続開始の登記
   4月15日 権利変換計画認可
         第2地区解体工事着工
      5月 第2地区建築工事着工
     11月 第2地区建築工事竣工
平成16年 1月 第1地区解体工事着工
      4月 第1地区建築工事着工
     12月 第1地区建築工事竣工
平成17年 2月 公営住宅入居開始・竣工祝賀会
      3月 組合解散認可申請
      5月 事業完了

        


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